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「みずがめ座η流星群」(2020年5月3日更新)

今回は大型連休中に観察できる「みずがめ座η(エータ)流星群」についてお話します。
ご自宅や生活圏内での観察に挑戦してみてはいかがでしょうか。

みずがめ座η流星群

▲2020年5月6日 午前3時30分の星図 アストロアーツ/ステラナビゲータ9にて作成

●2020年のみずがめ座流星群

今年のみずがめ座η流星群の極大時刻は、5月6日の午前5時ごろと予想されています。日本では既に空が明るい時間帯ですね。みずがめ座が東から昇ってくるのは午前1時過ぎです。この時間から空が明るくなる夜明けまでが観察好機です。ただし、この日は満月前の月が夜空を明るく照らしているので、月とは反対側の空を重点的に観察してみましょう。

●みずがめ座流星群の豆知識

この流星群は、有名なハレー彗星(1P/Halley)から放出された塵が地球の大気に飛び込み、みえる流れ星です。12年周期(2020年~2022年)で活動が活発化する傾向があるとも言われているので、今回はその周期にあたり、いつもより多く流れ星を見られるかもしれません。

●流れ星観察のコツ

肉眼で広く空を見渡すことがポイントです。また、目が暗闇に慣れるまで、最低でも15分程度は観察を続けてみましょう。もし、街灯が眩しい時には視界にいれないことが必要です。

●放射点と「○○座流星群」

流星群の流星の軌跡を逆に辿ると「放射点」(図1の★印)から放射状に飛び出してくるように見えます。流星群の名前はこの放射点が位置する星座名や星の名前が付けられています。みずがめ座η流星群は、みずがめ座の三ツ矢マーク付近に放射点があります。放射点から離れた位置に出現する流星は、軌跡の長いものが多く、放射点に近いと光跡が短い流星が流れる傾向があります。

●観察するときの注意

空をずっと眺めているのは大変です。安全な場所であればキャンプ用の椅子やマットなどを使って楽な姿勢で観察してみるのがおすすめです。暖かくなってきたとはいえ、未明から明け方は冷え込みますので、防寒対策をしっかりしましょう。