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「部分日食をみよう」

科学館では6月21日の部分日食にあわせてイベントを行いますが、その際に配布予定の資料を公開します。※イベントは予約制で、受付は締め切っています
自宅で日食を観察する際は、「日食を観察するときの注意」をよく読んで、絶対に直接太陽を見ないようにしましょう。

日食を観察するときは「日食グラス」があると便利ですが、日食グラスが手に入らない!という人も多いと思います。

今の時期は夕方の西の空に「宵の明星」として見えています。とても明るいので1番星としても容易に見つけられると思います。どうして金星は明るく見えるのでしょうか。それは金星の上空を切れ目なく覆っている雲が太陽光をよく反射しているからです。地球の雲は主に水でできていますが、金星は濃硫酸でできていると考えられています。

そこで、日食グラスがなくても、安全に部分日食が観察できる方法を2つ紹介したいと思います。

①木漏れ日を観察する

普段の木漏れ日は丸い形をしていますが、部分日食のときに見える木漏れ日は、太陽と同じ、欠けた形になって見えます。庭先や近所の公園などの木々の葉のすき間から木漏れ日が差しているところがあったら試してみてください。

②ピンホールを使う

厚紙などに小さな穴をあけて太陽の光を通すと、太陽の像が映ります。部分日食のときは、欠けた形になって見えます。

 〇きれいな太陽の像を見るためには…
  ・ギザギザの少ない、きれいな穴をあけるようにしましょう
     ※きれいな穴でないと見られないというわけではありません
  ・地面よりも、白い紙などに映した方がはっきり見えます
  ・穴と映し出す紙や地面までの距離を、調整してみましょう

紙に字を書きそれをなぞって穴をあけてピンホールを作ると、記念にもなります。(写真1参照)

[写真1]2019年1月6日の部分日食観望会のときのピンホールです。
ひとつひとつの点が欠けているのがわかりますか?

この他に全く道具がなかったり、近くに木漏れ日がない場合には、指を交差させることで、ピンホールを作ることができます。(写真2参照)

[写真2]こんなふうに指を交差させて、指と指のすき間から、太陽の光を通してみましょう

織り目の荒い麦わら帽子やベルトの穴などを使うのも良いでしょう。

注意事項をしっかり守り、部分日食の観察にチャレンジしてみてくださいね。